社長は、会社の代表者として経営に携わり、収入も高く、一定程度の資産を有していることが多いかと思います。
また、会社の経営者として、多くの人と出会うことが多い職業となります。
ただし、社長といっても、多くの従業員を雇っている大企業の社長、雇われ社長、小規模会社の社長まで
多岐にわたるため、一括りにはできません。
慰謝料の算定は、不倫時期前後の夫婦関係、離婚の有無、離婚姻期間、不倫の期間、子供の有無、
不倫をした者の収入、不倫発覚後の対応等を総合的に考慮して算定することになります。
そのため、社長として、高収入であること、資産を有していることは、
慰謝料算定の一要素として考慮はされますが、思った以上の金額は認めらないことが多いと思われます。
社長の場合、会社から受け取る金員は「役員報酬」であり、「給与」や「賃金」には該当しないため、
その全額を差押えの対象とすることができます(給与や賃金に当たればその4分の1)。
この点はサラリーマンとは大きな違いとなるでしょう。
社長の不倫による一般的な慰謝料相場は50万円~1,000万円程度であり、
150~300万円が最も多いと思われます。